医者

メンタルに関する知識

婦人

様々な特徴がある

日本人については、以前から働き過ぎの指摘がありましたが、最近になってその問題が深刻化しています。長時間労働によりメンタルヘルスに不調を来たし、長期間にわたって仕事を休んだり、あるいは仕事を辞めたりする人も増えています。メンタルヘルス不調の代表的な病気として、うつ病が挙げられます。人間は、一人で生きていくわけではなく、社会生活を送っていますので、いろいろな嫌な出来事に出会います。この場合、気持ちが落ち込んだり、憂うつな気分になったりすることがしばしばあります。この落ち込みなどは、一時的な場合がほとんどで、原因が解決したり、あるいは気分転換したり時間の経過によって自然に回復します。しかし、この落ち込んだ状況が回復せず、憂うつな気持ちが長く続いてしまい、日常生活に支障を来すことがあります。気持ちの落ち込み、憂うつな気分などの、いわゆる抑うつ気分が続いたり、意欲が湧かなかったり、考えが整理できないなどの特徴が見られるとうつ病であると判断されます。一昔前までは、心が弱い人がなるとか、怠け病であるみたいな見方が横行していましたが、全く違います。さらに、心の病というふうに捉える向きもありましたが、これは脳内物質量の異常によって引き起こされる脳の病気ですので、医師の診察を受け、服薬などの適切な治療を受ける必要があります。脳内物質量の異常は、外からでは絶対にわかりません。また、うつ病を発症している本人が、病気にかかっていることには意外と気づきにくいという落とし穴があります。それは、抑うつ気分は、誰にでも起こり得るものだからです。一方で、うつ病の場合、身体に症状が現れケースが多くあります。眠れない、途中で目が覚めるなどの睡眠障害、疲労感や倦怠感が続く、食欲不振、めまいや耳鳴り、首や肩のこり、腰痛、腹痛などです。この場合、抑うつ気分などの精神症状はあまりないのに、身体症状だけ出てくるタイプもあります。このため、身体症状を改善したいと考えて診療や検査を受けても、どこも悪くなく、原因がわからないという場合があります。この場合は、うつ病が身体症状に隠されているという意味で仮面うつ病と呼ばれます。気づきにくい場合が多いのですが、他に原因がないのに不調が続く場合は心療内科などの受診が必要です。また、外面的には現れなくても、仕事などにおける変化にも注意することが必要です。例えば、急に仕事の能率が落ちたり、間違いが増えたりする場合は要注意です。この場合、周囲の人間が気づき得ますので、早めに専門医の受診をアドバイスすることが最善です。